(2020年5月)
第1幕 ~アリエールとアタック~
「どうも、アリエールです。」
「やあ、アタックだよ。」
「あっ、アタックさん…(/////)」
「あの…いきなりで申し訳ないんですけど、僕のキャップの目盛りと、アタックさんのキャップの目盛り……く、比べてもいいですか…?」
「キャップかい?もちろん構わないさ。でも、いいのかい?やりようによっちゃ、私とキミの洗剤が混ざって…」
「ア、アタックさんとなら!少しくらい混ざっても!!」
・
・
・
・
・
どうもメックサンダーです。
いきなり液体タイプの洗濯用洗剤による謎の寸劇でしたが、前からちょっと気になっていたことがあります。
それは、それぞれのキャップに洗剤の量を測る目盛りがついているけど、その量は違うのか?ということです。
洗剤の「種類」と「量」
いや、洗剤の種類が違うなら、量も違って当たり前なんですけど!当たり前なんですけど!
確認したことなかったよね?ネットでも探したけど見つからなかった!
何が言いたいのか、いまひとつ分かりにくいと思うので、どういうことか順番に説明すると…。
まず、洗濯機に、こういう洗濯物の量に応じて洗剤の量を教えてくれる表示がありますよね。
そして、洗濯する時に、この表示に従って、キャップの目盛りで洗剤の量を測って洗濯機に投入すればいいのですが、ここである事情が…。
詰め替え問題
第2幕 ~君の中身は~
デデーン!!!!
「やあ!詰め替え用アタックだよ!」
「アタックさん!?詰め替え用!?」
「キミは自分のことをアリエールだと思っているようだが、本当はアタックなんだよ!」
「え!?!?」
「忘れたのかい?あの日のことを…」
・
・
・
(回想シーン)
空になった身体(容器)を念入りに洗われ、詰め替え用アタックを注ぎ込まれるアリエール(容器)
「あ……!ああ……!ああああ……!!」
(※念のために書きますが、たとえ容器を洗っても絶対に混ぜてはいけない種類の洗剤があります!!製品の注意書きは絶対読んでね!!)
・
・
・
「…そうだ…思い出した…!何もかも失った僕は…詰め替え用アタックさんを注がれて…。」
「そう、キミは外見こそアリエールだが、中身はアタックなんだ…。」
「そうだったのか…僕がここに来る前にそんなことが…。
キミが僕(アタック)とキャップの目盛りを比べたくなったのも、本当に自分(アリエール)の目盛りで洗濯してもいいのか、無意識に気になっていたからか…。」
「すべての元凶は、ドラッグストアで特売していれば製品の種類はこだわらずに買う、この家の主人(メックサンダー)のせいなんだよ。」
・
・
・
・
そうなんです。
特売で安くなっている製品を買ってしまうのです。
つまり、
アリエール(ボトル)が安い。買う。
↓
アリエールが空になる。お店に行く。今日はアタック(詰め替え)が安い。買う。
↓
家にアタックのボトルは無い。アリエールの容器にアタックを詰め替える。
↓
普通にアリエール(中身アタック)で洗濯する。
ここで生ずる問題点:
「アリエールのキャップで、アタックを測って洗濯している。」
…ちなみに先日はアタック(ボトル)が安かったので買っておきました。
そんな行き当たりばったりのセコさがこの事態を招いています。
混ざっても有毒ガスが出たりはしないので、まあ大丈夫でしょ、という認識です。
洗剤を開発している研究者が泣いてしまいそうな話です。
しかし、心のどこかで、「間違った量を投入しているのではないか」と気になっていました。
事の重大さが伝わりましたでしょうか…?(大げさッ!)
実際に比較してみる
そして実際どうだったのか。
まずはこちらです。
アタックのキャップの「水30L」の目盛り分の洗剤です。
これをアリエールのキャップに注ぎます。
トクトク。
はい。結果が出ました。
「30L」の目盛りよりも、かなり、(自分が思っていたよりも)下です!
つまり、アタックのほうがアリエールよりも少ない洗剤の量で洗濯することを想定している製品なのです。
(※もちろん洗浄力などは別の話です。少なければよい、という単純なものではないと思います。)
浪費や不足を招くことも
おお、洗剤の神よ…。
これまで私は、アリエールの分量でバカ正直に洗剤(アタック)を投入し、アタックを無駄に浪費していたのです…。
安く買ったつもりで、なんとも、もったいない使い方をしていました…。
あるいは、これが逆のケース(アタックのキャップでアリエールを測る)ならば、本来の想定されているよりも少ない量で洗剤を使用することになるので、十分に製品の洗浄力を発揮させてられないことも…。
第3幕 ~祈り~
「どうも、アリエール(アタック)です。
皆さんは、メックサンダーさんみたいなこと、していませんか?
僕みたいな悲しい思いをするせんざ…、存在はもう見たくありません。
どうか正しい容器に、詰め替えてくださいね……!
いつもここから、祈っています……!」
~終劇~
読んでいただきありがとうございました!