めっく庵 メックサンダーのブログ

イラスト、ゲーム、漫画、工作など、メックサンダーが好きなことを垂れ流すブログです。

【一覧】ゴールデンカムイで食べられた生き物【動物編】

 

 

どうも、メックサンダーです。

 

ゴールデンカムイ」とても面白いですね~。

すっかりハマっちゃったんですが、読んでいて、登場人物に食べられた生き物の一覧を見たいな~と思いました。

 

「これだけの人気作なんだから誰かまとめてるだろう…」と探してみたんですが、調理方法まで詳しく書かれているサイトなどはあるものの、シンプルな一覧は見つけることができませんでした。なので、自分でまとめてみました。

 

もう、単純に、登場人物に食べられた生き物の一覧です。

 

登場話順の一覧になっていますので、見るだけで杉元たちの冒険を思い出せてちょっと面白いかもしれません。

 

ではどうぞ~(´▽`)

 

 

 

【一覧】漫画「ゴールデンカムイ」で食べられた生き物

動物編

名前/登場話/備考

 第1話

キムンカムイ(熊) 第2話 第1話で倒した母熊。アシパの台詞から村の住人が運んで食べたと推測

リス 第5話 初ヒンナ

イセポ(ウサギ) 第8話 初オソマ

エゾハナカジカ 第13話

エサマン(カワウソ) 第14話

ニシン 第15話 にしん蕎麦

 第20話 アシパ初オソマ

 第20話 鶏卵?

キムンカムイ(熊) 第23話 ニヘイゴハン

(鹿) 第25、26、27、30話 同じ鹿

カムイチェ(鮭) 第30話

カパチカムイ(オオワシ 第32話

モユ(エゾタヌキ) 第36話 捕まえたので食べたと推測

ニシン 第39話 ニシン漬け

フンペ(クジラ) 第40話 アシリパの叔父たちは食べたと推測

ニシンの卵 第42話 子持ち昆布

フンペ(クジラ)の皮下脂肪 第42話 シライシの話のみ

レプンカムイ(シャチ) 第42話

チライ(イトウ) 第48話

(鹿) 第52話 エゾシカ肉のライスカレー

ニシンの卵 第56話 カズノコ松前漬け)

エペッペッケ(イカ 第56話 スルメイカ松前漬け)

チロンヌ(キタキツネ) 第60話 捕まえたので食べたと推測。フレイカッカ・チロンヌとも呼ぶ

トッカリ(アザラシ) 第63話

イチャニウ(サクラマス 第73話

(鹿) 第74話

ウクリペ(カワヤツメ 第77話

馬の腸 第81話 なんこ鍋

トゥレタ チ(ヤマシギ) 第83話

サクラマスのチポ筋子 第91話

鹿の肝臓 第100話

エル(ネズミ) 第103話 ※実際はエゾナキウサギ

あんこう 第103話 尾形の回想

サロルンカムイ(丹頂鶴) 第108話

キムンカムイ(熊) 第114話 キラウは食べたと推測

クンネ・エチンケ(アオウミガメ) 第114話

干し魚 第114話 だし用

マンボウ 第115話 アシパは食べたと推測

アトゥイ エサマン(ラッコ) 第116話

コタンコカムイ(シマフクロウ 第119話

カムイチェ(鮭) 第127話

(鹿) 第136話 杉元の回想。たぶん第25話の鹿

エタペ(トド) 第147話

シシャモ 第151話 

ホイヌ(貂(テン)) 第159話 罠で捕まえて食べたと推測

馴鹿(トナカイ) 第160話

馴鹿の乳 第160話 アリ(バターのようなもの)、または飲用

鶏卵 第168話 スーシュカ、ペリメニの皮

メコオヤシ(オオヤマネコ) 第169話 キロランケの話のみ

モニフンペ(シロイルカ 第170話

フグの毒(テトロドトキシン 第172、175話 関谷の毒

牛乳 第176話 牛乳文通のインク

ワモンアザラシ 第180話 食べたと推測

魚の皮 第196話 モス

アザラシの油 第196話 モス

鶏卵 第197、198話 月寒あんぱん

クズリ 第204話 脳みそだけ?

カムイチェ(鮭) 第206話 シネマトグラフのアシパの母。記述は無いが第127話の串焼きと酷似したものを食べている

クリオネ 第215話 ※臭くて吐き出した

レタッチオオハクチョウ 第223、224話

マスの筋子 第228話 携行食のお団子

ウパ(シマエナガ 第228話 泣きながら食べたと推測

ユペ(チョウザメ 第238話 ピシコカムイチェとも呼ぶ

カモ 第243話 みんなで食べたと推測

(鹿) 第245話 エゾシカ肉のライスカレー

エビ 第276話 エビフライ

鶏卵 第276話 エビフライ、エッグソース

エペッペッケ(イカ 第281話

エビ 第314話 エビフライ。回想

鶏卵 第314話 エビフライ、エッグソース。回想

リス 第314話 回想

イセポ(ウサギ)の目玉 第314話 回想

レプンカムイ(シャチ) 第314話 回想

カパチカムイ(オオワシ)の足 第314話 回想

エサマン(カワウソ)の頭 第314話 回想

レタッチオオハクチョウ)のくちばし 第314話 回想

 

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コミックス収録話一覧(クリックで展開)

1巻  第1話~第7話

2巻  第8話~第17話

3巻  第18話~第27話

4巻  第28~第38話

5巻  第39話~第48話

6巻  第49話~第59話

7巻  第60話~第69話

8巻  第70話~第80話

9巻  第81話~第90話

10巻  第91話~第100話

11巻  第101話~第110話

12巻  第111話~第120話

13巻  第121話~第130話

14巻  第131話~第140話

15巻  第141話~第150話

16巻  第151話~第160話

17巻  第161話~第170話

18巻  第171話~第180話

19巻  第181話~第190話

20巻  第191話~第200話

21巻  第201話~第211話

22巻  第212話~第221話

23巻  第222話~第231話

24巻  第232話~第240話

25巻  第241話~第250話

26巻  第251話~第260話

27巻  第261話~第271話

28巻  第272話~第280話

29巻  第281話~第290話

30巻  第291話~第302話

31巻  第303話~第314話

 

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植物・その他編

別ページに、食べられた植物やキノコなどもまとめています。

【植物・その他編】へ

 

補足事項

・基本的に【食べられる様子が描かれたもの】を拾っています。食べ物として名前が出ただけの場合は含めていません。

・直接食べられる様子が描かれていなくても【狩猟、採取、調理などの様子が描かれていて、かつ、その一連の流れから食べられたことがほぼ間違いないもの】は含めています。

・生き物の名前について、例えば「リス」や「ウサギ」と言っても、細かく分類すればきっと「エゾリス」や「エゾユキウサギ」ですが、作中での呼び方を優先しています。

・作中で名前の表記がなかったもの(例えば料理の材料など)も分かる範囲で拾っています。

・【調味料(味噌、砂糖、醤油など)や飲料(酒など)のうち、原料がはっきりしないもの】【何を食べているのかよく分からないもの】【昔話や伝承に出てくる人物が食べたもの】【家永や平太師匠が食べたもの】は割愛しています。

・回想シーンなども同様に扱っています。

・2021年7月29日~9月17日(→9月20日まで延長)の全話無料公開時に一覧を作成したため、第260話まではコミックス収録版の内容を、第261話からは本誌掲載版の内容を基に作成しています。

・イチから読んで、できるだけ拾うように努めましたが抜けもあると思います。

以上、ご了承ください。

 

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【付記】アシパの台詞から思うこと

このように、たくさんの生き物の食べられる場面が描かれた作品です。

食べる以外にも、凍える体を温めたり、傷を癒したり、あらゆることに生き物を活用しています。

 

さて、「食べられた生き物」ということで上の一覧を作りましたが、それを作っている間に少し思ったことを書きます。

 

「弱肉強食」

物語のはじまり、第1話でアシパが杉元に「弱い奴は食われる」と言いました。

第5話で杉元も全く同じ台詞を言いました。

そして物語終盤の第271話でも、鶴見中尉がアシパに「この世界は弱肉強食…」「弱いものは食われる」と言い放ちました。

 

そうして何度も作中で触れられる「弱肉強食」。

これがこの作品のテーマの一つなんだと思います。

それについて、次からのアシパの台詞を見たいと思います。

 

アシパの台詞

 

「鹿は死んで杉元を暖めた」

「鹿の体温がお前に移ってお前を生かす」

「私達や動物たちが肉を食べ」

「残りは木や草や大地の生命に置き換わる」

「鹿が生き抜いた価値は消えたりしない」

(第24話 アシパの台詞)

 

また、アシパは、アイヌは人間ができないこと(人間の役に立つことや、人間のちからが及ばない災厄など)をカムイ(神様)と呼ぶが、決してそれが人間よりもはるかに偉いというわけではなく、あくまで対等であるとも語っています。

 

 

「狩猟というのは人間が獲るんじゃなくて」

「カムイの方から弓矢に当たりに来ると考えられてきた」

「人間に招待されて肉や毛皮を与えるかわりに」

「カムイは人間しか作れない酒や煙草やイナウ(木弊)が欲しい」

「私たちはカムイを丁重に送りかえし」

「人間の世界はいいところだと他のカムイにも伝えて貰わなきゃならない」

「ひどい扱いをすればそのカムイは下りて来なくなる」

 (第109話 アシパの台詞)

 

 

アイヌは、カムイと良好な関係を築くことで、初めて人間は生きながらえることができる、と考えているわけですね。

 

この考え方を単純な「弱肉強食」の意味と比べると、どうも、もう少し複雑なようです。双方向的で、相対的で…。

より広い視点で全体を捉えている、という印象を持ちます。食物連鎖と似ているような。

 

「弱肉強食」をもとに考え方を膨らませてみるとしたら、ただ「弱い奴は食われる」という意味だけではなく、弱い奴がいなければ強い奴も生きられないというふうに捉え、弱者も強者もその視点からいえば対等だと言っているように思います。

 

自分が生きるために必要な全ての存在を、自分という存在と対等と考え、尊重することで共存していく。

これは綺麗ごとではなく、合理的な考え方なのかもしれないと感じます。

 

鶴見中尉の台詞

一方、実際に「弱肉強食」という言葉を口にした鶴見中尉についてですが、印象深い彼の台詞も引用してみます。

 

 

「ニシンに群がるクジラたち」

「そのクジラを待ち構え まんまとありつくシャチたち」

「ではその頂点のシャチを喰らいたければ…シャチになって戦うか?」

「あるいは殺し合って底に沈んで来たシャチの屍骸を喰う……気色の悪い生き物になるか」

(第41話 鶴見中尉の台詞)

 

 

「殺し合うシャチ…」

「その死骸を喰う気色の悪い生き物でいたほうが こちらの痛手は少なくて済むのだが…」

「今夜は我々がシャチとなって狩りにいく」

(第130話 鶴見中尉の台詞)

 

 

鶴見中尉が、「喰う」ためであれば手段を選ばない人であることがよく分かる台詞です。

強くても、弱くても、たとえそのどちらでもなくても、最終的に獲物を喰うことができればいい、そう聞こえます。

 

鶴見中尉の本当の目的が何なのか、それはもうおそらく最後まではっきりしない気がしていますが、したたかで、目的を達成することにどこまでも重点を置いていることは確かです。

 

相手が対等であるかどうか、それについては触れていないようでもあります。

しかし、自分が「気色の悪い生き物」になることもいとわないという言いぶりから感じるのは、たとえ自分が相手より下劣な存在でも構わない、関係ない、そんなことは気にも留めない、という考え方です(目的を達成できるのであれば!)。

それが鶴見中尉の言う「弱肉強食」なのかもしれないと思いました。

 

見届けたい

アシパの台詞から「弱肉強食」の意味を考えているうちに、鶴見中尉の考え方との違いに気づきました。

「弱肉強食」という観点から見えたこの対比でしたが、もうひとつだけ。

 

「食べる」ことは「命を奪う」ことであり、相手の全てを奪う=「殺す」ということです。

つまり、杉元の

 

「殺されるくらいなら躊躇せず殺す」

(第5話 杉元の台詞)

 

 

尾形の

 

「自分の中に殺す道理さえあれば罪悪感なんぞに苦しまない」

(第187話 尾形の台詞)

 

 

という、「人を殺す」という行為に対して、自分自身を保つために2人が持っている…そして苦しみを与えられ続けているこのスタンスについても、アシパの信じている道との間に対比が生じています。

 

これらの対比に物語がどんな結末をもたらしてくれるのか、見届けたい気持ちで一杯です。

 

 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

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