(2021年10月11日「比較ライブその2」について投稿)
(同年10月18日「比較ライブその3」について追記)
(同年10月28日「比較ライブその4」について追記)
(同年11月2日「比較ライブその5」について追記)
(同年11月7日「比較ライブその6」について追記)
どうもメックサンダーです。
前回、こちらの記事で紹介しました、我らが内藤プロによるドラクエ3【バージョン違い検証動画】ですが、その続編が配信されています!!(やった!!)
この記事では、前回までのあらすじと、複数にわたって配信されている続編についての個人的な見どころをまとめました。
うっすらネタバレを含みますので、ご了承ください。
前回までのあらすじ
・ファミコン版のドラクエ3には、Aバージョンと、後で発売されたBバージョンがある!それらは何が違うのか?
・内藤さん(開発のチーフプログラマーを務められた方)が、実際にカセット内のプログラムを比べて「白黒はっきりつけたろうと!」検証開始!
・「【6つ】違うとこがあるで!うーん、でもコレ大変な作業やわ~~(汗)」
(※実際はこういう喋り方ではありません。)
・1箇所目の違い(Bバージョンは、2コンのAボタンでホニャララが出ない)を解明!
※↑これはゲームの進行に著しく影響する現象。あれっ…Aバージョンのバグ(プログラムが起こす不具合)を直したのがBバージョンのはずなのに…!?(青ざめる)
以上が、内藤プロによる前回の動画「ドラクエ3のバージョン違いの謎に迫る!」の内容(超ざっくり)でした。
さて、ここからどんな展開が待っているのか…?
各回の見どころ
「比較ライブその2」
(前回、2コンのAボタンで○○が出ない…という重大な事実を暴いてしまった内藤さん。組織に消されなくてよかったです。)
「比較ライブその2」(約32分)では、まず、「これは覚えてるんですよ」と、ある仕様変更に伴う相違点を、ものの数分で解明されます。
実に順調な滑り出し!
しかし一転、その後は苦しい時間が続きます。
それは何故かと言いますと。
「ここが違う」ということは分かっても、プログラムに注釈などは付いていないので、それにどんな意味があるのか、内藤さんといえどもなかなか分からないのです。
ただ、「分かんねぇ~(泣)」と言いながらも、少しづつ核心に迫っていく内藤プロ。流石です。
そして、エイヤッと採った方法で、ついに【因縁の相手】の尻尾を掴みます。
この動画を心待ちにしているような、例えば私のような者ですと、見ているうちに内藤さんが何と戦っているのか途中でうすうす感づいてしまうかもしれません。
そして、21分頃に訪れる衝撃的シーンで、それが確信に変わる…!
(この画面見たことアルヨー!。゚(*゚´∀`゚)゚ノ)
その後の内藤プロの嬉しいやら悲しいやらの感情が入り混じった様子の映像は必見です。
視聴者には楽しい(※内藤さんの立場的にはたぶん楽しくない)シーンが続きます。
「なにコレ…どこコレ…
アッ!Σ( ゚д゚ )」
(↑内藤さんが、戦っている相手の正体に気づいた瞬間)
「比較ライブその3」
(サブタイトル「寛ちゃんのなんでそうなるの?」はコント55号ですね。40代、ギリギリ分かります。)
続く「比較ライブその3」(約30分)でも、次なる相違点の解明に挑まれています。
ただ、我々の見る動画は小分けになっていますが、実際はぶっ通しで作業されている内藤さん、お疲れからか「そろそろおかしくなりはじめますよ…!」と発言。
「いろんな数字が並んでてさぁ、いきなりさぁ、ハイここ何ですか?って聞かれてんのよ?」と弱気に。
しかしそこからでも見せ場を作るのが内藤プロ!
扱われるデータがブロックになっている部分を発見し、それを「パ○ッ○か?」と推測し、勢いを取り戻します。
以降は、ゲーム画面を構成する「ある部分」について、ちょっと見たことがない(実際にはありえない)状態の画面や、メモリ内の数字がセーブ機能によって一瞬で変わる様子など、貴重なものが見られる展開になります。
内藤プロは解明を進めつつも、さらに面白い場面を見せようと頑張ってくれます。(こういうところが内藤さんがクリエイターたる所以なんだなあと思います。)
「こうすると…!」(ドキドキ…)
「こうなります!」(キタぁ!!!!)
「…アレッ!?」(…!?!?!?)
スゥ~ッ
\なんでそう~なるの?/
(ギリ分かる世代、心の声)
最終的には内藤プロ、「自分で自分(※ただし、過去の自分)をほめたい」状態になります。
「誰だよ!このプログラム組んだの!(ほめてるバージョン)」
「比較ライブその4」
「比較ライブその4」(約32分)の内藤さん、ついに6つ目の相違点、自ら「一番厄介」だとおっしゃる部分の解明にとりかかられます。
なぜ厄介なのか?
それについて、内藤さんがファミコンソフトの容量やファミコン本体の処理能力のことのお話を絡めて、一生懸命説明してくださいます。
「サブルーチン」「バンク切り替え」「BRK(ブレイク)命令」など、どうしても専門的な用語が並びますが…。
内藤先生「すごいな、これなんか教養、やっぱ教育番組だよね」
(私もそう思います。)
私の解釈で、すごくざっくり言ってしまうと、今回の部分は、カセットの中の情報だけでは見えないところが多いというか、いつもにも増して、すぐには解析・解明できない部分という感じです。
まずは、書かれている数字が何なのか?全くヒントがないので、まずはそこを地道に辿って調べないといけないという。
(元々は人間が書いたプログラムですが、それをコンピュータが読めるよう変換してカセットに入れてあるため、それを元どおり人間が読める形に完全に戻すことはできず、読み解くには内藤プロのような経験とカンが必要なのです。)
「ここはね、無言になっちゃう。」と内藤さん。まずは数字を追うところからスタートされます。
一方、その間、視聴者は休憩タイム&おさらいタイム。
お茶を飲むも良し、トイレに行くも良し、画面に表示される丁寧な解説を読んで知識を深めるも良し…改めて、斬新な動画です。いやこれ、ゆるい授業やんけ。
(解説めっちゃわかりやすいです。ファミコンの中身にめっちゃ詳しくなれます。この令和の時代に。好き。)
ただし、結論までには至らず。
ある状況において、「○○値」を確認するプログラムが追加されていることは突き止めたものの、それが何のためだったのかが分かりません。
今回の動画は、強力な助っ人にヘルプを出すところで終わります。
一言。
○ーちゃんさん、準レギュラーおめでとうございます。
それにしても。
ドラクエ3、プログラム内でほとんど裏テクニックみたいなことをして、容量を節約していたことが分かりました。
そんなキワキワの戦いがあったおかげで、何も知らない私たちが濃厚なゲームを快適に楽しめていたのだなあと実感しました。
FF3の飛空艇をビュンビュン飛ばす処理も、本来のファミコンの処理能力では無理で、ほとんどプログラムのバグみたいなものを利用してやっていたっていうような話も聞いたことがありますし、ほんとプログラマーさんたちの探求心や創意工夫って素晴らしいです。プロの仕事だなあ、と…。
「比較ライブその5」
6つ目の相違点について、ついに行き詰まってしまった内藤さん。
「比較ライブその5」(約17分)では、助っ人(※準レギュラー)に電話をすることで活路を見出そうとされます。
電話は無事につながり、内藤さんが状況を説明。
ふむふむ、なるほど・・・
そして心強い助っ人と内藤さんによって繰り広げられる・・・
一流プログラマー同士の・・・
漫談。
そして責任転嫁へ・・・(←サブタイトル)
しかししかし、さすが助っ人です。準レギュラーです。
6つ目の相違点について、その核心に迫る重大な記憶を呼び覚まし、語ってくださいます!
「バ○○○ラって、バグの宝庫なんだよ!」
(名言、出たーーーー)
「比較ライブその6」
このシリーズ、ついに最後の動画です!(…たぶん)
「比較ライブその6」(約30分)では、「その5」で、○ーちゃんさん(※準レギュラー)の記憶から得たヒント「バ○○○ラ」と「し○○○の○○」、その2つが起こすバグを実際に確認する内藤さんの様子が見られます。
そのバグがAバージョンで起こり、後に発売されたBバージョンで起こらなければ、6つ目の相違点は、その修正のために追加されたプログラムだということになります。
バグを起こすために、がんばる内藤プロ。
バグを起こすのも大変です。
バグを起こせる状況を整えないといけないから。
しかも長時間の検証作業…疲労の色は隠せません。
さらに、多くのプレイヤーを苦しめたであろうピ○○ッド地下のあの現象が内藤さんを精神的にも追い詰めます。(このタイミングで!?)
(がんばれ…!がんばれ…!)
日本中から視聴者の心の声が聞こえます。
そして、ついに…!!
「匠のテクニック」と「失われた記憶」。
その2つを併せ持つ、内藤さんの魅力が詰まった動画となっています。
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長い記事となりましたが、最後まで見に来ていただき、まことにありがとうございました!
そして内藤さん、長時間お疲れ様でした!
いつもとても面白い動画をありがとうございます!!
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