めっく庵 メックサンダーのブログ

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ファミコンドラクエ3 マップチップの旅11

 

 

 

ファミコンドラクエ3、マップチップ鑑賞の旅。

 

【近況報告】

我がパーティーアリアハン大陸から(やっと)巣立ち、ロマリアの城へ。

超スローペースの旅なので、パーティーの平均レベルは12に達し、ゴールドもたっぷりある。

装備を整えて北上、カザーブの村を訪問。

そこで「てつのつめ」を買い、「俺TU(M)EEEE!!(つめえええ!!)」を満喫したのであった。(?)

 

そんな中、語りたいマップチップはこちら!

 

 \road~♪/

 

 

 

これは町の中で「道」として使われることが多いマップチップ。

呼び方が分からないので、今回も勝手に名前をつける。

ズバリ…「石畳」!

 

「石畳」

 

  

(昼バージョン/夜バージョン)

 

このマップチップは並べると「道」になる。

例えば、ロマリアの城下町には、これを4列も並べた立派なメインストリートがある。

 

 

城下町の入り口から続くこの道を、上に向かって進むとロマリア城。

歩いていると勇壮な気分になる…良い「道」だ!

 

この使われ方から、このマップチップはヨーロッパの「石畳」を表現したものだと思う。

(イメージ)

 

だから、このマップチップを「石畳」と呼ぶことにした。

 

薄いオレンジ色

 

 

「石畳」のマップチップには「薄いオレンジ色」が使われている。

これは、「壁」のマップチップの「灰色」と区別して、勇者たちが歩ける場所を分かりやすくするための配慮だろう。

また、個人的な感想だが、この「薄いオレンジ色」が画面に足されることで、人々の住んでいる「町っぽさ」「温かさ」が出てくるように感じる。

 

ちなみにドラクエ2までは、この「薄いオレンジ色」の「石畳」に該当するようなマップチップは存在せず、同じ用途には「砂地」のマップチップが使われていた。

 

ドラクエ1、「砂地」(町・フィールド共通)

 

 

ドラクエ2、町の「砂地」

 

 

なお、ドラクエ3にも「砂地」のマップチップを使った道はあるが、それはあまり整備されていない道というか、「あるがままの道」を表現する時に使われているようだ。

 

一方、「石畳」の方には人工物っぽい「カチッ」としたテイストがあるので、人口が多い、活気がある、商売の匂いがする、そんなイメージが湧いてくる。

 

それらの「道」を使い分けることで、そこに暮らす人々の生活感や地域性をより深く表現することに成功していると思う。

う~ん、良い仕事だ!

 

 

 

 

 

 

 

もうひとつの「石畳」

 

 

↑この「石畳」のマップチップは「道」の他に「建物の床」としても使われることがある。

 

ここで思い出す。

「道」としても「建物の床」としても使われるマップチップといえば、こちらもそう。

 

 

このマップチップの実物のイメージはこんな感じだろうか。

 

比較的、石に大きさのバラつきがあったり、丸みがあったりする。

これも「石畳」だ。

つまり、ドラクエ3の町には2種類の「石畳」のマップチップが存在するのである。

 

 

使い分けクイズ

では、2種類の「石畳」が、ゲーム内でどのように使い分けられているのか?

 

【突然のクイズ】

 

  

ルーラで行くことのできる城や町など(全20か所)において、上の2種類のマップチップが「建物の床」及び「道」として使われているのはそれぞれ何か所あるでしょうか。城や町などの数と名前を答えよ。

(難易度…変態)

 

 

 

【答え】

 

 

「建物の床」として…

18か所ジパングとスー以外

「道」として…

4か所アリアハンポルトガ、ラダトームドムドーラ

 

 

 

「建物の床」として…

2か所バハラタ、スー)

「道」として…

10か所(レーベ、ロマリア、カザーブ、イシス、ポルトガ、バハラタ、ランシール、サマンオサメルキドリムルダール

 

 

みんなは正解できたかな!?

できねーよ!

・・・・・・・・・・・・・・

 

つまり、実際のところ、「建物の床」として主に使われているのは、丸い石畳のマップチップ。

そして、「道」として使われることが多いのは、角ばった石畳のマップチップ、ということになる。

 

ざっくり言うとそういうことになるが、細かく見ていくと、やはり先ほどの「砂地」と「石畳」のように、丁寧な使い分けがなされているように思う。

 

 

 

 

 

丁寧な使い分け

 

丸い石畳は、ドラクエ1から続く、「建物の床」を表すマップチップの正統な後継であるし、元来、「道」を表す役割も担ってきた。

 

だから、そんな伝統的なマップチップが、アリアハンラダトームのような「始まりの地」で「道」として使われていることには秘められた意図を感じずにはいられないし、逆にジパングやスーで「建物の床」としてさえ使われなかった時、その場所が自分たちの文化圏から遠く離れた異国であるという印象が強調されることになる。

 

また、新しいマップチップである角ばった石畳は、「道」として使われると上述のようにナイスな効果を発揮するが、「建物の床」として使うとアラ不思議、その用途の珍しさもあってか、何か「特別な感じ」が出る。

 

バハラタの祈祷所や、スーの民家、レイアムランドのほこら(ラーミアの神殿)などで使われていて、色が「砂地」に近いせいか、建物からちょっと土と砂の香りがするような、太古から続く呪い(まじない)の力が漂うような、そんな不思議な雰囲気が醸し出される。

ヨーロッパの石畳から、そんな雰囲気まで…なかなか奥深いマップチップだ。

 

 

今回はちょっと長文になっちゃった(;'∀')

それでは、また次回。

 

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