めっく庵 メックサンダーのブログ

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漫画感想メモ「鬼滅の刃(3)」

 

漫画読んでグワーッとなった気持ちをメモ形式で残してみます。

※ネタバレを含みます。ぜひ作品をお読みになった上でどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

鬼滅の刃(3)

善逸、大活躍!!色んな意味で!!


ISBN978-4-08-880795-9

・第3巻。表紙は善逸と炭治郎。「己を鼓舞せよ」!

・VS朱紗丸&矢琶羽。炭治郎が戦っている時に見える「隙の糸」というのは何だろうね?「匂い」に気づくと見える「糸」。狭霧山の修行で開眼した「鼻が利く」炭治郎独特の能力(表現?)だけど。これも何かの伏線なのかもしれない。

・炭治郎が時々対戦相手の鬼にツッコむ、その心の声がいちいち面白い。「(そしてちょっと申し訳ないけど手の目玉気持ち悪いな!!申し訳ないけど!!)」。天然低姿勢系ツッコミ男子、炭治郎。

・破壊力半端ない「毬」と強制移動の「矢印」。いよいよ本格的に特殊能力バトル開幕という感じ。

・「紅潔(こうけつ)の矢」って名前かっこいいな。それにしても矢琶羽は潔癖症だ。「潔」という字が彼の性分とリンクする。

・対する炭治郎は「技の応用」で戦う。本来は「攻撃」の技を、矢印を巻き取ったり、受け身に使ったりと、ひたすら「防御」に使うのは面白い。

・限界ギリギリのところで矢琶羽を仕留める炭治郎。愈史郎の「視覚」を借りていなかったら負けていたと思われる…。ギリギリ。

・急成長する禰豆子に驚きつつも、まだまだ本気を見せていなかった朱紗丸。そんな彼女も、珠世さんの話術と「白日の魔香(はくじつのまこう)」によって自滅。

・恐るべき鬼舞辻の「呪い」。鬼が鬼舞辻無惨の名前を口にすると発動する。「体内に残留する鬼舞辻の細胞に肉体を破壊される」「鬼舞辻は鬼の細胞の破壊ができる」。ちょっとでも口を滑らせたら即死。怖!!

・朱紗丸と矢琶羽は「十二鬼月」じゃあなかった。珠世さんに言わせれば「弱すぎる」。やつらは十二鬼月でも最弱…(ククク…)、ですらなかったということですね…。眼球に数字が刻まれているのが本物の十二鬼月らしい。

・肉片と化した朱紗丸を慈しむ炭治郎。「(自分を慕う者にすらこの仕打ち)」。鬼舞辻こそ「(本物の鬼だ)」。

・人ではなくなり、鬼となってでも生きることを選んだ珠世と愈史郎は、そんな彼女たちを「人」として捉える禰豆子に感謝する。これが鬼舞辻との対比になっていて、「人」か「鬼」かどうかは、その生き方で判断できるということだろう。

・炭治郎と禰豆子、もう二度と離れ離れにはならない、と家族の絆を見せる。オイオイオイ。。。(;∀;)

・浅草を離れる炭治郎と禰豆子。次は南南東に行けと鎹鴉。一区切り感。鬼滅の刃はこうやって場所ごとにエピソードを展開し、終わったら次の場所へ…という形でお話を進めていくみたいだ。

・そして同時に、新たな展開への導入。きたよ!善逸!

・第20話は1話分のじつに半分がギャグパートだった。善逸の残念さがクローズアップされ続けた。「やめろーっ!!何でそんな別の生き物見るような目で俺を見てんだ」。シリアスな前話の次にこれ。振れ幅ある。

・鼓屋敷(つづみやしき)。炭治郎の素質が「匂い」に気づく「鼻」なら、善逸は「音」に気づく「耳」か?ビビり倒す残念な善逸だが、その素質がチラチラと覗く。

・炭治郎も善逸のこと「違うんだ俺にはわかる善逸は…」って言いかけてるし、只者じゃないってことは感じてる模様。

・それにしても炭治郎のお兄ちゃんスキルが凄まじい。子供たちが怯えていると見るや、スッと姿勢を低く、まずは目線を合わせてから、手乗り雀で和ませる…。弟や妹にもこうやって接してたんだろうなあ(;∀;)

・申し訳ないけど鼓が体に埋まってるの気持ち悪いな!!(炭治郎風)

・そして知ってる!!いのすけキター!!傍若無人キャラ?

・不意打ちができない男、炭治郎(頭がカタい)。

・眠ると覚醒する男、善逸(大いなる矛盾)。

・これはあれだな、きっと善逸はその素質を育手(借金を肩代わりしてくれたというジジイ)に見抜かれたんだな、たぶん。本人は望んでないんだけど、あまりの素質の高さに鬼殺の剣士に仕立て上げられた、っていう。

・緊張や恐怖、それに力みなんかで体が強張っていてはうまく体が動かない、ってやつの延長線上の話で、どうも達人技っていうのは「脱力」から生まれるというイメージがある。眠っている状態って究極の脱力ではあるから、理には適ってる(…気がする)。しかし、なぜか笑ってしまうぞ…。

・そら正一君も困惑して考えるのをやめるわ。

・いのすけの「獣(ケダモノ)の呼吸」は「我流」。どーゆー経緯で鬼殺の剣士に?というか鬼殺の剣士なのか?また次巻以降に語られますかなあ。

・大正コソコソ噂話。雷に打たれて金髪になったという善逸。いやそうはならんでしょ…!

・「元」、「本物」の「十二鬼月」だった、鼓の鬼「響凱(きょうがい)」。右目に「下陸」と刻まれていて、それを鬼舞辻にバッテン×で消された。イタタ…。

・目に刻まれた「下陸」って、数字?調べたら思いきりネタバレっぽいの踏みかけたけど、つまり「陸」が数字の6なのね。「上」の6人と「下」の6人で12人=十二鬼月ということか!?

・強さも、書き物も、鼓も、響凱は誰にも認めてもらえない。「最近は昼間全く外に出てこないし」。鬼になった後も、書き物を続けていたのか、書き物が認められなかったから鬼になったのか。そのあたりははっきりしないけど、「認められない」というコンプレックスをずっと抱えている…。

・一方、その対比になっている炭治郎。怪我の痛みに心が折れそうになっても、「(己を鼓舞しろ!!)」、自らを励まして、自分を認めて、前を向く。「鼓舞」の「鼓」は響凱の鼓(つづみ)と同じなんだよ!(;∀;)がんばれがんばれ炭治郎!

・作者先生も、炭治郎のように「己を鼓舞」して描いてらっしゃったんだろうな…。

・炭治郎、勝つ。響凱は、炭治郎が自分の書き物を踏まなかったこと、血鬼術の凄さを認められたこと、そのことに救われながら、逝く。

・個人的に響凱の心情がよく分かる。だれかに認められたり、許容されたくて生きているところは、ある。

・響凱の凄さを認めつつ、「でも人を殺したことは許さない」。そのあと「(成仏してください 成仏してください)」と祈る。これが炭治郎さんが鬼と戦う時のマインドなんだなあ。

・鬼舞辻無惨にも感じたことなんだけど、鬼はどこか劣等感みたいな感情を抱えているのかも。いや、普通の人間だって劣等感は持っているけど、それで折れて、悪い方に暗い方に心が流れてしまうほど、鬼になった時の厄介さが増す、みたいなことはあるかもしれない。

・「稀血(まれち)」という存在。鎹鴉が詳しく教えてくれた(というか罵倒してくれた)けど、読者からしたら炭治郎も稀血なんじゃないの?って思うんだよなあ。鬼殺の剣士としての素質とはまた違うのかな。

・倒した鬼の血を珠世さんに届けるお使いネコチヤン。三毛猫。

・稀血にしても鬼の血にしても、「血」がけっこう重要なポジション。思えば、漫画にとって「血」というものは便利なシロモノだ。絵に描けば負傷や痛み、怪しさや恐怖みたいな表現ができるし、言葉にすると、祖先から引き継いだものとか、神秘的な力を秘めているものとか、そんなイメージも湧いてくる。

・第3巻のラスト。いのすけにボコられても、炭治郎の「命より大事なもの(禰豆子の箱)」を守る善逸、というシーン。善逸って普段は残念な様子だけど、大事なところは守るっていう人なのね。弱気だけど、やるときゃやる。そういうキャラクターはその後の成長がすごかったりする(ダイ大のポップくんを思い浮かべながら)。しかし善逸ほどわめき散らすキャラクターも見たことがないわ。これからの活躍が期待される。

・善逸の髪の毛は描くのがむずかしい。なんか前髪が変に曲がってしまった。しかしこの表情は描くのが楽しい。

・第2巻から気になっている、最終選別で生き残った5人のうちあと1人が、第3巻でも分からなかった。もしかして、もしかして、いのすけなのか…?というわけで、また第4巻を読みたい!ありがとうございました。